加入できる健康保険の種類について

独立して活動するフリーランスエンジニアは、企業の後ろ盾がありません。
企業の社員ではなくなることで、厚生年金や雇用保険のみならず、健康保険からも脱退することになります。
そのため、退職後は自分で国民健康保険や国民健康保険組合などに加入する必要があるのです。

フリーランスの健康保険については、4つに分けられます。
任意継続保険制度を利用して前職の健康保険を継続する方法、国民健康保険への加入、国民健康保険組合への加入、家族の扶養に入ることです。
ただし、しっかりと働きたいフリーランスエンジニアにとっては、扶養に入る選択肢はほとんどないことを考えると、実質的に3つと言えるかもしれません。
任意継続保険制度を利用する場合は、退職日から20日以内の手続きが必要な上、折半だった保険料は全額自己負担になります。
そして、継続できるのは2年間という期限付きであることにも注意しておきましょう。

国民健康保険の場合は、退職日から14日以内に離職票や退職証明書といった書類と、身分証明書などを持った上で区役所で手続きを行います。
保険料は全額所得控除となるので、確定申告時に所得から差し引くことを忘れないようにしましょう。
国民健康保険組合については、医師や税理士、建設、食品など様々な組合が存在するのが特徴です。
どの保険組合でも良いという訳ではなく、IT業界のフリーランスエンジニアは、自分が入れる保険組合を見つけることが求められます。

独立する前に健康保険のことを知ろう!